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2018/02/01

昨日の敵は今日の友!?

 あっという間に2月である。今年はどんな年になるだろうなんて言っているうちに、始まっちゃっているのである。そんな折、業界紙の一面の見出しを見て、文字通り正月気分も吹っ飛んだ。「全タク連、ウーバーと連携」・・・ん!?どーゆーこと?外敵だぁ!迎合する奴は許さんぞぉ~!てなこと言ってた気がするんだが、手の平返してなんだね、こりゃ。

 

 2018.jpg

 

 もちろん、末端の我々には、道中、何があったのかわからない。まことしやかに聞こえて来ていたのは、中国の滴滴出行(ディディチューシン)が業界一のD社に接触し、インバウンド客対応を中心に連携するだろうという話だけだった。連携の形は、単純である。ディディのアプリでD社のタクシーが呼べる、というものである。今や、インバウンド対応は、国を挙げての最優先課題であるらしい。お金も落ちるし、法律さえも変えてしまう。そこのけそこのけインバウンドが通る、である。

 

 そして、裏事情として、一向に減らない中国人の白タク問題がある。本国で決済するから告発も儘ならない。ディデイとの連携は、特攻薬だと期待される。先日、沖縄で県タク連の会長のお話を聞いたが、タブレットを使った多言語翻訳機を県内の全車に装着予定だという。翻訳機とディデイのアプリで、中国人観光客対応の成果は格段に上がるだろう。

 滴滴_R

 

 すでに、業界最大手のD社さんは、提携タクシー会社を募り始めているという。中国で4億人の登録者を持つ滴滴出行のアプリを導入する日本のタクシー会社が、いったいどれだけの数になるのか、興味津々である。

 

 

 ウーバー_R

 

 一方、ウーバーは、黒船襲来と騒がれながら、これまでタクシー業界との接触を一切断って来た。かくいう私も、実は日本上陸直後、ウーバー日本法人のT社長に、ぜひ会いたいと手紙を書いた。紹介してくれる人もいないではなかったが、正面からのほうがいいと思ったのである。人に手紙を書いて、返事どころか、電話の一本もなかったのは、中二の時にキャンディーズのスーちゃんに手紙を書いて以来である。

 何故、そこまでウーバーが貝になっていたのか理由はわからないが、とにかく、先般ウーバーの人事が刷新されたようである。日本法人の新社長は、打って変わってアクティブだという。年末には、どうやらウーバーが本気で動いていると私の耳にも噂が届いていた。ということは、運行車両は自家用車ではなくタクシーを使う方向でということである。これで、日本のタクシー配車アブリの勢力図が一気に変わる。面白くなって来たぞ!と思った矢先の見出しである。

 

 

 日交アプリ_R

 

 ご存じのとおり、現在、日本でのタクシー配車アプリのシェアトップは、断トツで日本交通さんである。全国にあまたあるアブリでも追随できるものはないほど、その差は歴然としていた。放っておいても寡占率は上がり、その延長線上にコールセンター(配車センター)の受託業務があり、M&A等による系列化が進んで行くのだろうと、私は考えていた。最終的には、日交さんによる天下統一である。そのシナリオは、利用者にとっても業界にとっても良い方向なのだろうと思う。何故なら、行く道には自動運転化が待っている。そうなれば、タクシー業界は大海の荒波に放り出されることとなる。ライバルは、あらゆる業種からニョキニョキ出現する。田舎の中小零細では、勝てるわけがないのである。

 

 さて、全タク連とウーバーの連携、具体的には、どうするのだろうか。私には想像がつかない。つまりは、川鍋会長の腹が全く読めないのである。まさか、全国制覇を諦め、ウーバーにアプリ運営会社を売ることは間違ってもなかろう。インバウンドだけはウーバーに譲るというぐらいしか落としどころはないと思われるのだが、ことは一個の会社の私事ではない。全国のタクシー会社の代表として、ウーバーと連携すると言っているのである。いずれにしても常識的に考えれば、今後、ディディを含めた3社で、全国のタクシー会社の取込み競争が始まることとなる。

 

 げなげな話はいいから、本当のところを知りたい。末端の会員にとっては寝耳に水、青天の霹靂。昨日の敵は今日の友と言われたって・・・。全タク連会長には、説明義務があると思うのだが、今日現在、コメントは聞こえていない。

 



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