--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2017/07/12

久米島の旅VO.2

 那覇から4時間ほどフェリーに揺られ、久米島にたどり着いた後、すぐにホテルにチェックインして、シュノーケリングを楽しもうと、ホテル内のビーチハウスへ電話を入れた。ところがライセンスのない者には、シュノーケリングセットは貸し出せないという。

 

イーフ2

 

 なんなら忍び込んでかっぱらったるか、脅迫まがいに押し切ったろかと受話器を握りながら思いを巡らせていると、受話器の向こうのネェちゃんがこう言った。「ライセンスをお持ちでないお客様には、専用の講習を受講していただくか、ツアーへ参加いただくかのいずれかになります。」・・・。

 ならすぐ講習してくれよ、いくらだ?5千円!?えらい高いなぁ。「ただぁ・・・スタッフがおりませんので、すぐに講習はできません。」とネェちゃんは言う。ならいつならいいんだ?夕方?って、もう夕方じゃん。「明日朝9時に出発するツアーにご参加いただければ、ツアーの中で講習をさせていただきます。」・・・ははーん、そーゆーことなのね。いくら?「ランチ付きで13,800円でございます。」って、高っ!

 

 ハテの浜

 

 ツアーの行先は、おそらく久米島を訪れる観光客のほぼ全員が行くであろう砂浜だけの無人島「ハテの浜」である。まあそりゃあ行ってみる価値はある場所なのだが、たしか、私の事前調査では、行くだけなら4,000円からツアーがあるはずだ。この辺、私はすこぶるセコイ。徹底的にこだわる。素人だますような商売は許せないのである。

 ランチは何だ?カ、カレーライス!?ドリンク別ぅ!?のヤロ、阿漕な商売しやがって!断固拒否、誰が行くもんか、んなとこ!とは言わず、「ありがとう」と私は電話を切った。シュノーケリングにもハテの浜にも未練はない。貧乏人は貧乏人としての意地がある。それを貫き通してこそ貧乏人の道である。

 ならばバイクだ。まあ、時間的に今日はしょうがない、一杯飲んで寝るとするか、明日バイクで島内一周だ。かくして、久米島の1日目は全く何もせず終了したのであった。 


そら

 

 ネットを見ると、島内唯一のレンタルバイク屋は自社HPを持っていない。ここで嫌な予感がしたが、ホテルからはすぐそこだし、年中無休だというから、まさか、かき入れ時の日曜日の今日、休みということもあるまい。と思いながら8時に電話を入れてみると、誰も出ない。様子を見計らって、何度電話しても出ない。あら、なんだ営業時間10時からじゃんと気が付き、10時に電話してみるも出ない。やばいな。まさか休み?しょうがないので店まで歩いて行ってみた。な、なんと店の前にはバイクは並んでいるものの、鍵はかかり人の気配はない。シュノーケリングに続き、バイクまでアウトか!?なんということであろう。神は我を見捨てまおうたか!

 

 バイク_R

 

 途方に暮れた私は、バイク屋の裏にあるコンビニで遅い朝食を採り、どうしたものかと思案していた。時計を見ると11時30分。このまま1日が終わるのかと思うと残念でならず、なんとなくもう一度、店に電話をかけて見た。すぐさま出た。声はおばあちゃんである。やってるよー、と軽く言う。嘘つけやってないじゃんか、鍵かかってたじゃん!

 電話を切って15秒後に店に着くと、お客さんがひとりバイクのエンジンをかけているところだった。かかんねぇぞー、ならコッチにしろやと別の鍵を渡しているやりとり待つこと5分。私の番が来た。

 「今日は中学校の運動会でさー、みんなそっちさー。」どうやら婆さまは予約客に対応するため、店主の言いつけで店に帰って来たらしい。「ん?6時間?いくらだ?」、俺に聞いてどうするよ、ばあちゃん。一応、免許証のコピーを取られ、どれでもいいから乗って行けという。島ならではの素晴らしい緩さだ。ブレーキも緩そうなので大丈夫かよと思いながら、このスリリングさが離島ならではなのである。これを容認できない人には、離島、いや沖縄は無理である。ばあちゃんのおかげで楽しい1日となった。原付バイクで島中を走り回り、美しい景色をいくつも眺めた。いつ止まるかもわからない緩いバイクが、この旅を最高のものにしてくれた。

 

 じぶん_R

 

 翌朝、台風3号の影響でフェリーが欠航となった。実は、なんとなくの勘で久米島に着いた時、帰りの飛行機を押えたのである。残り1席だった。折しも、ご主人様から東京への呼び出しがあり、なんとなくの勘は神がかり的な勘であるという結果となった。

 

 ただ、だからこそ・・・島の緩さを本土に持ち込めるほどの度胸が、まだ私にはないと言える。商売より運動会の方が大切に決まっているではないか。バイクを返しに行った時、店主の爺さんは、笑って私に「ありがとう」と言った。あの笑顔に、どうやっても今の私の笑顔は勝てない・・・そう思った。

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。