2018/05/15

ドラッグストアの198円弁当

 近所にドラッグストアが乱立している。ドラッグストアといえば、薬屋さんのはずだが、最近では肉や野菜も並んでいて、ということは、競合相手はスーパーマーケットにまで至るということだ。あれでやって行けるのだろうか?と、ついつい商売人としての好奇心が沸く。 

 

 商売人といえば、かつて飲食店でひどく家人に叱られたことがある。ブツブツ言わず、黙って食えと言うのであるが、本人はそんなに文句を並べたつもりもなく、ただ、これは冷凍食品で在庫が利くからいいとか、原価率がいくらだろうとか、もっとこうすれば効率が上がるのにとか・・・。まあ、お店にとっては余計なお世話なのだが、つまりは、家人にとっても余計な話なのである。

 

 あんたは金の話ばかりするとも言われた。そんな言われ方をすると、銭に汚い守銭奴のような非難を浴びせられているように思うから、温厚なリュウちゃんもカチンとくるのだが、こちとら365日24時間、売上や資金繰りのことが頭から離れないのである。万一、給料遅延でもした日には、この腹掻っ捌いて詫びなきゃならん立場なのであり、常に他人の商売から何かヒントはないものかと、ない頭で考えているのである。そんな生活を40年もして来た。今更どうしようもない性なのだ。

 

 さて、ドラッグストアである。ある平日の午前中、トイレットペーパーを切らして買いに出た。え?なに?いや、そりゃ俺だって自分のケツぐらい自分で拭くよ。だから、トイレットペーパー買いに行って何が悪い。あ、そう、そういう話ではないんだね。まあそりゃ、いいとして、まず驚いたことは、男性高齢者の買い物客が多いことである。おそらく一人暮らしなのだろう。奥さんに先立たれたのか逃げられたのかは別として、おじいちゃんが一人で買い物しているのである。買い物カゴの中身を盗み見ると、食品か多い。惣菜とお弁当が目に付く。なんだか侘しいなあと思ったが、振り返れば我も全く同じである。スーパーの総菜で晩酌する毎日なのである。

 

 198弁当

 

 

 早速、お弁当コーナーを覗いて見ると、さすがにスーパーほどではないが、結構な種類と量である。ただ、値段を見て驚いた。メインのお弁当が298円である。ニッキュッパって語呂はいいが、いやはや安い。お弁当の中身も捨てたもんじゃない。幕の内風のものから丼物まである。いや、ちょっとこりゃ安すぎるんじゃないかと思いながら、ならば、いっそのこと198円のやつを食ってみようと「のり弁」を手に取り、あまりに色が悪いので、隣に並んでいたカットレタスとともに昼食にしようと買って帰った。

 

Inked198成分表_LI  

 

 

 それにしても198円かぁ。こんなんで元が取れるのかねぇ。やっぱ、やばいんじゃないか?アカンやつで作ってあるとか。と思いながら何が入っているのか、弁当の裏に貼ってあるシールを見てみた。サ、サッカリン!?ええ!?大丈夫かよ。うーん、pH調整剤・・・V.C・・・赤106、赤102っていったいなんだ?説明になってないよ、これじゃ。わけがわからんけど、体によさそうなもんは入ってなさそうだね。と、カットレタスの封を開けると、あらら、色が変わってんじゃん!こりゃ気持ち悪くし食えねーよ。ま、いいか、野菜は夜採ろう。

 

 レタス

 

 味は悪くない。うまくもないが、かといって食えないレベルではない。そーか、ひとり暮らしのおじぃちゃんたちは、こういうものを食っているのか。アカンやつだろうが何だろうが、どうせ老い先短いこの身の上、お弁当に何が入っているか、どうでもいいのかもしれない。おお、いわゆる悟りというやつか。ん?ちょっと違う?大切なのは、中身より誰と食うかなのかも知れない。飯は、誰と食うかで味が違う。これは、ちょっとした社会問題か。

 

 それにしても、丸まる儲けても198円である。ドラッグストアは、なぜ成り立っているのか、ますますわからなくなって来た。何か秘密があるはずだが・・・。あまりにも儲からないタクシー業である。隣どころか、10軒先の芝生まで青く見える状態だ。何かヒントはないかと、ついつい考えてしまう毎日なのである。

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